L文学完全読本

L文学完全読本

本書で定義される「L文学」のLとは、Lady(女性)・Love(恋愛)・Lib(70年代ウーマンリブの意外な副産物)という要素を表すという。(斎藤説)

L文学―それは少女小説を遠い祖先とし、言語文化においてはコバルト文庫を踏襲し、物語内容においてはリブの感受性を受け継ぎ、先行するコミックやドラマやポップスなどの養分を吸収し、なんやかんやのあげく、九〇年代の後半に顕在化した最後の「L」といえるだろう。
『L文学完全読本』p111

必ずしも「女流文学」=「L文学」というわけではないようだ。斎藤に言わせれば、「L文学」は「女の子の文学」らしい。(非『L文学』の例として、森瑶子が引き合いに出されている)

L文学主要作家
江國香織
山本文緒
川上弘美
唯川恵
角田光代
ほか