江戸奥女中物語 (講談社現代新書)

江戸奥女中物語 (講談社現代新書)

本書では、実際に奥女中が書き残した書簡が多く紹介され、奥女中の存在をより一層リアルに感じることができる。また、大奥と京都の公家社会との密接な結びつき*1についても所々で触れられている。

*1:三代将軍家光以降は、京都の五摂家または皇族の女子を将軍正妻として迎えるのが慣例となった。公家社会と大奥の関係は吉屋信子『徳川の夫人たち』でも重要視されている。